受付
料金のお支払いをお願いいたします。
楽器としての太鼓
楽器を介して音楽を演奏する時、「へたくそなのになんか響く」とか「すごくうまいのはわかるけどなんとなく響かない」と感じたことは、多かれ少なかれ、みなさん経験があると思います。太鼓の良い音ってなんだろう？太鼓がうまいってなんだろう？早く打てればうまいのかな？
和太鼓も楽器。和太鼓を演奏する、ということは、楽器を演奏する、ということ。スキルやテクニック、パフォーマンスやフォーメーションに走りがちな昨今の和太鼓演奏とは別に、楽器として、音楽を奏でる相棒として「太鼓を打つ」ってなんだろう？を哲学します。入り口が簡単なものほど、奥が深くて深くて同じリズムを演奏していても、なにか違う、心に響く音を鳴らすには、どうしたら良いのか、太鼓は教えてくれます。
身体づくりとしての太鼓
太鼓をしっかり、響く音で鳴らすためには、芯のしっかり通った身体が必要です。
誰でも最初は、ただただ、腕や手で、筋肉を使って、力いっぱい打ってしまいますが、それでは響く音はなりません。適度に脱力でき、必要な部位に力が入り、タイミング良くバチを振れれば、良く響く音が生まれます。
講座では、ただリズムフレーズを太鼓で打つだけでなく、体幹を意識するための所作をとりいれて、足先～指先～頭のてっぺんまで、自分の意識が通うように、感覚づくりを行います。たった一打「ドン」と打つだけでも、全身で打てるようになると、代謝もあがり、健康な身体づくりに繋がります。
鏡としての太鼓
だれもが打てば音のでるシンプルな和太鼓は、実はとても奥深い楽器。
木の幹をくりぬいて、動物の革を張っただけの構造ですが、シンプルがゆえに、打ち手そのものを、鏡のように映し出す楽器でもあります。メロディ楽器のように音階がなくてリズムだけだから、そんなところまでバレたりはしないだろうと思うかもしれませんが、そこが太鼓の怖いところ。
鏡に向かった時にあなたなら、どう向き合いますか？自信をもって良い音を響かせたいですよね。
人と人を結ぶ太鼓
太鼓の講座は、基本的にグループレッスンですので、個と集団の関わり方や、主張の仕方など、いろいろな側面が垣間見られます。
ということはつまり、太鼓を教室のみんなと演奏することで、自分を知り、人を知り、関わり方を学ぶことができます。
ひとりで生きていける人はいません。素敵な仲間が、ここにはいます。その仲間は、真摯に太鼓と向き合っています。間合いをはかり、息をあわせ、お互いを感じあい、真剣に太鼓に、仲間に、そして自分自身に、向き合っています。
太鼓は応えてくれるはずです。
和をつくる太鼓
太鼓は丸い。地球も丸い。人の和。太鼓の和。日本の和。太鼓と音楽は和をつくる。
コンテストなどで賞をとることも技術向上のために大事でしょう。でも、しもたか和太鼓くらぶでは、太鼓という楽器を通じて「和」を奏でたいと考えています。競い合うよりも感じあい、ぶつかるよりも溶けあっていきたい。太鼓の音で、人と人がまじわり、お互いの言葉で寄り添いながら、交歓できたらと思います。
